整形外科 後期研修
概要
研修概要
- 細かいスケジュールに縛られること無く、整形外科スタッフの一員として診療に参加する中で各種修練を積む方式を採用。
- 整形外科の症例を初期研修医と供に受け持ち、屋根瓦方式で初期臨床研修医の指導・教育を行なう。
※希望があれば外科、形成外科、ER、麻酔科、放射線科など、整形外科以外の研修も可能。将来の方向性なども含め、研修者と話し合いスケジュールを調整します。 - 3ヶ月間、グループ病院にて離島僻地等応援研修を行う。
- 救急当直医として全科救急外来を担当する(月6〜8日)
- 後期研修2年目は外部病院(大学病院など)にて1年間の国内留学研修をする。
※本人の希望を加味し、相談の上決定
経験目標
1. 骨・関節・筋肉・神経・脈管の解剖と生理の基本的知識の理解
2. 四肢・関節・体幹の整形外科的診察および骨・関節・脊椎疾患等の画像診断
3. 局所麻酔、関節注射・ブロック、緊急時の切開等の基礎的臨床手技
4. 整形外科的感染症の処置と抗生物質の使用法
5. 新鮮挫傷のデブリードマンと皮膚処置
6. 骨折・関節脱臼の発生機序の理解と整復方法の習得。ギプス固定法と介達・直達牽引法の技能と管理。
骨折の合併症(コンパートメント症候群、神経麻痺、脂肪塞栓など)の理解と変形治癒や偽関節、関節拘縮に対する処置
7. 四肢・体幹部の比較的単純な骨折に対する手術療法を含む治療法の習得
8. 脊椎症・脊椎炎・椎間板ヘルニア、靱帯骨化症など脊椎疾患の診断と治療法の理解
MRI, CT,脊髄造影などの補助的診断法の意義と特徴についての理解
9. 麻痺性疾患の高位診断、手術の適否、術前・後の評価管理の体得
10. 変形性股関節症、特発性大腿骨頭壊死症、先天性股関節脱臼、ベルテス病、大腿骨頚部骨折など股関節部疾患の
病因と病態についての理解と人工関節などの治療法の習得
11. 手および上肢の外傷(骨折、脱臼、神経・血管・腱損傷)に対する適切な初期治療法の立案と施行
12. 代表的手奇形(多指症、合指症)および関節リウマチや麻痺手にみられる手の機能障害に対する診断と手術法の決定
13. 膝半月板損傷、各靭帯損傷、膝蓋骨脱臼、足関節部外傷などのスポーツ障害の発生機転と病態の理解と、その治療法の立案
14. 関節リウマチをはじめとする各関節炎の病態の習得と、薬物的治療法についての理解
15. 骨軟部腫瘍の良・悪性の鑑別診断と悪性治療プログラムの立案と遂行12. 代表的手奇形(多指症、合指症)
および関節リウマチや麻痺手にみられる手の機能障害に対する診断と手術法の決定
16. 小児整形領域における各種筋・神経疾患の病態と治療法の理解
17. 上肢・下肢・体幹装具の適用と効果の限界の理解、および各整形外科疾患手術後の関節可動域、
荷重、筋力強化訓練を含めた基本的リハビリテーションプログラムの作成
研修場面における目標
<基本研修>
≪病 棟≫
・入院患者の病歴聴取・現症のチェック
・検査、治療計画の作成
・患者説明の習練
・脊髄造影、神経根ブロック等の手技の習得
・術前心肺機能チェックと術後全身管理の経験
・手術適応と手術方法の選択
・手術手技の実践:腱断裂修復術、骨折合術、人工骨頭置換術、抜釘術、関節鏡、小手術(腫瘍切除、腱鞘切開術)
≪外 来≫
・骨折、靭帯損傷、腱損傷の診断
・骨折・脱臼の整復手技とギプス固定(保存的治療)
・肩関節造影、硬膜外ブロックなどの手技の習得
≪手 術≫
・基本手技(抜釘・大腿骨頚部骨折、小外科手術等)
・検査手技(脊髄造影・関節造影等)
<専門医取得コース>
基本研修で得た知識をもとに、より難渋する外傷・骨折治療にあたる
・変性疾患(脊椎外科、関節外科など)、関節鏡視下手術、手の外科疾患、関節リウマチ疾患を担当し治療にあたる
・粉砕骨折、開放骨折、関節内骨折、骨移植を必要とする骨折の治療を担当
・脊椎外科(腰椎椎間板ヘルニア摘手術、椎弓切除術など)、関節外科(人工膝、人工股、高位骨きり術)、関節鏡視下手術(半月板切除・滑膜切除、靭帯再建など)、関節リウマチ疾患の手術、手指腱移行・移植、神経縫合を担当し治療にあたる
施設認定
・日本整形外科学会認定医制度研修施設
・日本手外科学会認定研修施設